令和元年10月4日(金)「第90回 労働政策審議会障害者雇用分科会」開催される(厚生労働省)
「障害者活躍推進計画作成指針(骨子案)」が示される
令和元年10月4日(金)10:00~11:10
「第90回 労働政策審議会障害者雇用分科会」開催された。
「障害者活躍推進計画作成指針」については、来年4月1日の施行が予定されているため、年内に策定して、年明けからは、指針の内容をよりわかりやすく説明した手引きなどを作成することが目指されている。
本日開催された労働政策審議会障害者雇用分科会(分科会長・阿部正浩中央大学経済学部教授)では、事務局から、「障害者活躍推進計画作成指針(骨子案)」(全5ページ)が示された。
「障害者雇用対策基本方針との関係」については、
○ 障害者雇用対策基本方針は、障害者の雇用の推進及びその職業の安定に関する施策の基本となるべき方針
○ 障害者活躍推進計画作成指針は、基本方針に基づき定めるものであり、国及び地方公共団体における障害者の活躍推進計画の作成の基本となるべき指針
――との旨が記載されている。
《資料》
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07113.html
委員からは、
「第一 障害者活躍推進計画の意義・背景」に「2018 年に明らかになった公務部門における対象障害者の不適切計上の再発防止の徹底及び法定雇用率の速やかな達成が必要」とあるが法違反なので、達成しなければならないときちんと書くべき
「ユニバーサルデザイン、バリアフリー、ダイバーシティ、インクルージョン、ノーマライゼーション等の理念の浸透に繋がり、政策だけでなく、行政サービスの向上の観点からも重要」とあるが、この並びでよいのか? カタカナを並べるのか?
PDCAサイクルの指標を手引き等で示すのか?
「厚生労働省が示している「障害者差別禁止指針」及び「合理的配慮指針」並びに人事院が示している「合理的配慮指針」を踏まえた採用の方法、採用後の労働環境等障害者雇用に係る実態を把握するとともに、課題を適切に設定することが必要」とあるが、指針を「踏まえる」のは当たり前なので、「踏まえて、積極的な…」などの記載に
歴史的背景を踏まえて次に進む…
公務部門が民間に率先する
主語が色々出てくる
良い取り組みの横展開を
従来のチャレンジ雇用との関係は?
「四 計画の実施状況の点検及び公表」に
「例えば、障害者雇用を推進するためのチーム(障害者雇用推進チーム)を設置し、…」とあるが、「例えば」ではなく大事なことでは
→ 「必ず」とすると、(小規模)自治体では混乱するおそれも
「障害者雇用推進チーム」には、どんなメンバーが想定しているか?
→障害者である職員を含める(予定)。当事者参画
小規模自治体への支援についての記載がみえない
教育訓練機関と連携を
横断的な連携を
バランスも重要…
「第五 障害者活躍推進計画における取組の内容に関する具体的な事項」の「一 障害者の活躍を推進する体制整備」について
どんなトラブル対応したほうが良いのかの記述を
→ 手引きに記載を検討する
「障害者職業生活相談員だけでなく」とあるが
誰に相談すればはっきりしていない
上司、同僚の支援を
混乱のないような
「多様な相談先」とは?
→ハローワークに定着支援コーナーを計画中
「募集・採用」のところに
選考試験のことが謳われていないが、どうなっていくか?
「意欲・能力に応じた非常勤から常勤への転換の促進も重要」とあるが、この書きぶりだと、「非常勤から」という印象を受ける
「任期の終了後においても」とあるが、任期満了をプラスの見方をすることで、公務で働いたことがステップアップにつながる
間接差別についても書かれていることは、良い指針だ
「中途障害者(在職中に疾病・事故等により障害者となった者)」について、
リハビリについて、付け加えてほしい
治療と仕事のガイドラインを踏まえて記述を
発達障害、精神障害 福祉と労働の連携を
福祉と雇用の連携を具体的に
そもそも知らないと連動は難しい
――など様々な意見や質問が出ていた。
議題2の「その他」では、
竹下義樹(社福)日本視覚障害者団体連合会長からの意見書が配布された。
次回(第91回)は、10月25日に開催される予定。
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