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2016年5月31日 (火)

「2015年度 新規学卒者の採用活動・管理の実態調査」の結果を発表【産労総合研究所の独自調査】

重視する人材要件は、積極性、協調性、コミュニケーション力

 

採用活動にかかった費用(採用者1人あたり)平均39.1万円

 

 

人事労務分野の情報機関である(株)産労総合研究所(代表・平盛之 氏)は、「2015年度 新規学卒者の採用活動・管理の実態調査」を実施し(調査時期:2016年1月~3月)、本日(2016年5月30日)発表しました。同社では、前回の独自調査を2006年度に実施しており、今回は約10年ぶりの調査とのことです。採用活動費」などについては、他に類を見ない調査ですので、特に参考になるのではないでしょうか。

 

調査は、2016年4月に入社した新規学卒者に対する採用活動について、企業の採用担当者にきいたもの。回答企業の96.3%が採用活動を行っており、採用人数が増えた企業は40.1%。経団連「指針」を「基本的には遵守」が44.7%――とのことです。

 

採用にあたり重視する人材要件としては、性格面については「積極性」、「協調性」が、能力面では「コミュニケーション力」がトップに。また、回答企業における採用者1人あたりの採用活動費は、調査計で39.1万円(前回38.5万円)となったとのことです。

 

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【調査結果のポイント】

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(1)採用活動の状況と採用人数の動向

 

回答企業の96.3%が採用活動を行っており、学歴別に採用者の有無をみると、大学院卒49.1%、大学卒91.9%、短大・高専・専門学校卒41.8%、高校卒47.7%。

前年度に対し採用人数が増えた企業は40.1%、「ほぼ同じ」とした企業が35.6%、「減った」企業は24.3%だった。

 

(2)経団連「採用選考に関する指針」に対する対応

 

「基本的には指針を遵守」44.7%、「遵守の方針だったが途中で変更」18.8%、「最初から意識せず活動」33.0%。

 

(3)採用にあたりとくに重視する人材要件

 

重視する人材要件を従業員の平均年齢別にみると、性格面については、40歳未満の企業では「積極性」が、40歳以上の企業では「協調性」が5割超となった。能力面については、いずれも「コミュニケーション力」が8割前後で断然トップ。

 

(4)内定者フォローの実施状況

 

各社の内定者フォローの実施状況をみると、「実施した」は全体の93.5%。1,000人以上企業99.0%、300999人企業95.1%に対し、299人以下企業は81.5%とやや低い。具体策としては、「懇談会・食事会の開催」77.5%が最多。

 

(5)採用活動に要した費用

 

採用活動にかかった費用の総額は平均1,146.7万円。採用者1人あたりでみると平均39.1万円(前回38.5万円)。

 

(6)採用担当者の実態

 

採用担当者の平均人数を聞いたところ、調査計で4.9人(うち専任者1.6人)となった。前回調査時に比べ人数は増えているが兼務者も多く、「マンパワー不足」を課題としてあげる企業も少なくない。

 

 

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《調査要領》

【調査名】  「2015年度 新規学卒者の採用活動・管理の実態調査」

 
【調査対象】 上場企業および当社会員企業から任意に抽出した約3,000

 
【調査時期】 2016年1〜3月

 
【調査方法】 郵送によるアンケート調査方式

 
【集計対象】 締切日までに回答のあった296社について集計

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● 詳しくはこちら

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