「第4回キャリア権コミュニケーションサロン」を開催!面白法人カヤック人事部長・柴田氏がブレインストーミング(ブレスト)の秘訣など伝授【NPO法人キャリア権推進ネットワーク】
NPO法人キャリア権推進ネットワーク(戸苅利和理事長)は、平成28年2月9日、「第4回キャリア権コミュニケーションサロン」を午後6時30分から、TKP市ヶ谷 カンファレンスセンター(東京都新宿区)にて開催しました。
締切が今月末に迫った「仕事のルビー 働くサファイア・働く私を動かした言葉や出来事」~250字のつぶやき~の応募を呼びかける戸苅利和理事長
「キャリア権コミュニケーションサロン」とは、まず、企業の人事責任者やキャリアに関する制度を設計・運用してきた方からその経験やノウハウ、考え方などをきき、その後、参加者全員によるグループディスカッション&各グループで提案されたアイディアやノウハウなどを発表する全員参加型のセミナーです。
「講師→参加者」という一方向のセミナーと比べて、主体的に参加することになり、テーマに対する理解がより深められると好評です。参加者自身が「キャリアの在り方」や「キャリア権」について考える場となっているようです。
昨日の「第4回キャリア権コミュニケーションサロン」では、面白法人カヤック(業務内容=日本的面白コンテンツ事業)の人事部長 柴田史郎氏が「そもそもキャリアを自分で切り開こうという主体性を持つところまで社員をどうもっていくか?」などをテーマに講演を行い、その後、10ほどのグループに分かれて意見交換などが行われました。
柴田氏の仕事着 ○に柴印の真っ白なTシャツは、ドラゴンボールの「孫悟空」、ドラえもんの「のび太」や「ジャイアン」のオマージュとのこと。
柴田氏は、同社の「サイコロ給」や「ぜんいん人事部」などの特徴的な人事労務管理制度のみならず、道の駅の再生話やブレインストーミング(ブレスト)の極意なども惜しみなく話してくれました。
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【柴田氏の講演より】
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・ 人事権とキャリア権が対になる概念なんですね!
・ カヤックのような会社は人事権よりもキャリア権が強い会社だなと思いました
・ なぜなら、自分のキャリアをこの会社で築けないと知れば社員はすぐに転職するからです。つまり会社より個人のほうが強いのでキャリア権を尊重せざるをえない
・ ちなみに本人が異動を希望しなければ業務命令で人事異動とかはできません(これは中途入社の方は驚きます)。そういう文化になっています
・ そもそもキャリを自分で切り開こうという主体性を持つところまで社員をどうやってもっていくか?という話をします!
・ なぜなら人事以外のひとは制度に手を出せないので制度の話は役立たない可能性があると考えたためです!
・ 社員の9割がクリエイターの会社 平均年齢28.6才
・ 経営理念:つくる人を増やす
・ 内発的動機づけの考えが理念に織り込まれている つくる人を増やす組織
・ サービスをつくる人 事業部をつくる人 会社をつくる人 社会をつくる人
・ 「サイコロ給」実力評価で決まる基本給にプラスして、運で決まるサイコロ給が支給されます
・ 「月給ランキング」あなたが社長だったら給料をあげたい順番に並び替えなさい
・ 「ぜんいん人事部」全員が人事部に所属して採用や評価に関する取り組みをしています
・ 本題:自分ごと化を目的としたブレインストーミング
・ アイディアいっぱいの人は深刻化しない
・ 困ったときには選択肢をたくさんだそう
・ これが解決策のためだけではなく考えた人の当事者意識をあげる方法(自分ごと化の方法)としてカヤックでは活用しています
・ 仕事や会社に対する自分ごと化をすすめて そのプロセスで必然的に自分のキャリアについても考えるようになるという流れ
・ 「ぜんいん社長合宿」年に2回、全社員が参加して会社のことを真剣に考え、ブレストする
・ 社員が考えたアイデアが実現されることで その対象に対して当事者意識がうまれる
・ この考え方をもっと身近なところで応用する
・ 来客用紙コップ(外面に社員を題材にした漫画を印刷)
・ 来客用カードキー(カヤックのロゴ入りプレートを3Dプリンタで作成)
・ エンジニア四天王
・ 地域活性への応用
・ 地元北海道の大樹町の話 地域おこし協力隊、組織活性と地域活性、いいですね!の連鎖、道の駅
・ 当事者意識をもたせたい対象に自分の考えが反映されている感
・ 会社の場合 それが会社にとってメリットがある(支障がない)レベルにするのがマネージャーの仕事 調整する
・ その人にあったレベルにしないと興ざめする
・ つまりレベルにあわせてアイデアを出すブレストをおこない実行することで自分ごと化を促進する
・ 小集団活動 QCサークルとか
・ この本がいろいろわかりやすい『マネジメントの基礎理論」
・ ありがとうございました!
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講演をきいていて、ふと幕末の「おもしろき こともなき世を おもしろく」という言葉が思い起こされました。
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