●特集/仕事と家庭の両立支援対策の充実について〈建議〉 ●弁護士&元監督官がズバリ解決!~労働問題の「今」~ 第18回 ブラックバイト①~労働基準広報2016年2月1日号のポイント~
労働基準広報2016年2月1日号のポイントです
●特集/仕事と家庭の両立支援対策の充実について〈建議〉
93日の介護休業を3回まで分割し取得可能とすることなどを提言
(編集部)
昨年12月21日、労働政策審議会(会長・樋口美雄慶應義塾大学商学部教授)は、塩崎厚生労働大臣に対し、仕事と家庭の両立支援対策の充実について建議を行った。建議では、対象家族1人につき、3回を上限とし通算93日まで介護休業を取得可能とする「介護休業の分割取得」や「有期契約労働者の育児休業の取得要件の緩和」などを提言している。厚生労働省では、速やかに改正法案要綱を作成し、同審議会への諮問・答申を経て、今通常国会に改正法案を提出し、2017年の施行を目指す方針としている。
●弁護士&元監督官がズバリ解決!~労働問題の「今」~
第18回 ブラックバイト①
シフトの強要や長時間労働のほか商品の自腹購入を強いるケースも
(弁護士・森井利和&特定社会保険労務士・森井博子)
「シフトの強要や長時間労働」「有給休暇が取れない」「ノルマ・罰金・商品の自腹購入」「サービス残業」「パワハラ」など、違法な労働や学生生活に支障が出るほどの労働を強いられる「ブラックバイト」が社会問題となっている。
厚生労働省の「大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査」によると、労働条件通知書等を交付されていないと回答した学生が58.7%、労働条件について口頭でも具体的な説明を受けた記憶がないアルバイトが19.1%となっており、労働契約締結当初から、法令が遵守されていない実態が浮き彫りとなった。また、労働条件等で何らかのトラブルがあったとした回答が48.2%(人ベースでは60.5%)あり、トラブルの中では、採用時に合意した以上のシフトを入れられた
、一方的に急なシフト変更を命じられたなど、シフトに関するものが最も多くなっている。
● 企業税務講座 第62回/退職所得の該当性
肩書に変更がなくても退職所得と認定される場合も
(弁護士・橋森正樹)
退職所得に関しては、その人が真に退職したかどうか、あるいは、その者の職務の性質及び内容に重大な変動があったかどうかが問題となる場合が少なくない。そのような中、国税不服審判所は、平成26年12月1日付裁決にて、退職日の前後において依然として園長という肩書であったものの、退職後は園長としての職務を実質的にはほとんどしていなかったとして退職所得に該当するとの判断を示し、給与所得であるとした課税処分を取り消した。
そこで、退職所得の該当性が問題となった最近の事例として紹介することとした。
● レポート/キャリア権推進ネットワーク「第3回シンポジウム」を開催
若手有識者や現役大学生がパネラーとなり
働く意識の多様化や二極化など熱い意見が
(編集部)
NPO法人キャリア権推進ネットワーク(戸苅利和理事長)は、平成27年12月4日、「キャリア権を考える ~若者のキャリア意識とキャリア権~」をテーマに、第3回シンポジウムを開催した。パネルディスカッションでは、若手有識者と現役大学生がパネリストを務め、「若者のキャリアは二極化している」、「トップ人材は自分で道を切り拓いていくので問題はないが、そうではない大多数の人が活躍するためには、夢や気づきを与えてあげることが重要」などといった意見が交わされた。
●2016年 厚生労働行政の抱負
厚生労働大臣 塩崎恭久
職業能力開発局長 宮川 晃
雇用均等・児童家庭局長 香取照幸
| 固定リンク
« 労働調査会が「改正労働安全衛生法に伴う受動喫煙防止対策に関する実態調査」報告書を公表 ~改正安衛法に対応済みの事業所は約6割、実施等予定約2割だがハード面に課題も~ | トップページ | 「労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令案要綱」と「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」の諮問と答申【厚生労働省】27物質を労働安全衛生法施行令別表第9に追加 »
「掲載号予告」カテゴリの記事
- 『労働基準広報』2019年1月1日・11日は、労働基準局長インタビュー、入管法改正、退職代行業者への対応など全88ページの 新年特別合併号です!(2018.12.27)
- 特集は「改正労働基準法(時間外上限規制・年休)の省令等」 『労働基準広報』№1971 2018/9/21号(2018.09.13)
- ご愛読誠にありがとうございます。 小誌編集部のブログが40万PV達成(2017.05.25)
- 労働基準広報2017年3月1日号のポイント~特集/「同一労働同一賃金ガイドライン案」の内容②(2017.02.08)
- ●特集/有期労働者の円滑な無期転換のために●弁護士&元監督官がズバリ解決!~労働問題の「今」~ 第28回 過労死白書①~労働基準広報2016年12月1日号のポイント~(2016.11.14)
「オススメ」カテゴリの記事
- 令和元年12月13日「第136回 労働政策審議会 職業安定分科会雇用保険部会」開催される(厚生労働省) 自己都合離職者の給付制限期間の短縮、マルチジョブホルダーへの適用など多岐にわたる改正項目が示される (2019.12.13)
- 2019年11月22日(金曜日)令和元年の「いい夫婦の日」に中央大学戦略経営研究科「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」が「第11回成果報告会」を開催 ~テーマは「多様な人材が活躍できる企業経営を目指して」(2019.12.06)
- 令和元年10月29日(火)「第133回労働政策審議会職業安定分科会雇用保険部会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省) (2019.11.11)
- 令和元年9月17日(火)認定NPO法人キャリア権推進ネットワークが「第5回キャリア・コロッキアム」を開催(2019.10.04)
- 認定NPO法人キャリア権推進ネットワークが「ワールドカフェ2017」を開催 株式会社ビースタイルの『踊る広報』こと柴田菜々子氏に学ぶ 週3日勤務など柔軟な働き方の秘訣とは(2017年10月2日) (2017.10.31)
「税務」カテゴリの記事
- 「特集/平成28年 雇用保険法等の一部改正法の解説」~労働基準広報2016年7月1日号のポイント~(2016.06.14)
- 通勤手当の非課税限度額が月10万円から月15万円に引上げ(2016.04.01)
- ●特集/仕事と家庭の両立支援対策の充実について〈建議〉 ●弁護士&元監督官がズバリ解決!~労働問題の「今」~ 第18回 ブラックバイト①~労働基準広報2016年2月1日号のポイント~(2016.01.22)
- マイナンバー法が平成28年1月1日に施行~マイナンバーガイドライン(事業者編)が1月1日に改正~(2016.01.06)
- 通勤手当の非課税限度額が引上げに~与党・「平成28年度税制改正大綱」決定~(2015.12.18)
「労働基準法」カテゴリの記事
- 【2019年 年頭所感】 安全衛生部長 椎葉茂樹(2019.01.08)
- 『労働基準広報』2019年1月1日・11日は、労働基準局長インタビュー、入管法改正、退職代行業者への対応など全88ページの 新年特別合併号です!(2018.12.27)
- 特集は「改正労働基準法(時間外上限規制・年休)の省令等」 『労働基準広報』№1971 2018/9/21号(2018.09.13)
- 厚生労働省「第1回 柔軟な働き方に関する検討会」を開催(平成29年10月3日)今年度中にガイドラインを策定予定(2017.10.04)
- 厚生労働省が「第2回同一労働同一賃金部会」と「第134回労働条件分科会」を同日開催 「働き方改革実行計画」が共通テーマ(2017.05.15)
「労働政策審議会」カテゴリの記事
- 令和元年10月28日(月)「第21回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省)(2019.11.05)
- 特集は「改正労働基準法(時間外上限規制・年休)の省令等」 『労働基準広報』№1971 2018/9/21号(2018.09.13)
- 厚生労働省「第1回 柔軟な働き方に関する検討会」を開催(平成29年10月3日)今年度中にガイドラインを策定予定(2017.10.04)
- 不当解雇の金銭解決制度、「設計を検討すべき」にとどめる ~厚労省の検討会が報告書案~(20170529)(2017.05.30)
- 「同一労働同一賃金の実現に向けた検討会」が最終回を迎える(2017.03.09)
「大臣・副大臣・政務官」カテゴリの記事
- 令和二年 年頭所感 加藤勝信厚生労働大臣 (2020.01.01)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働大臣 根本匠(2019.01.07)
- 最優秀賞はディスコ、SCSK、河合電器製作所 第1回「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」表彰式開催(厚生労働省・2017年3月10日)(2017.03.13)
- 「同一労働同一賃金の実現に向けた検討会」が最終回を迎える(2017.03.09)
- 本日(2月24日) 塩崎恭久厚生労働大臣に日本禁煙学会などから「受動喫煙防止対策に関する要望書」が手渡される(2017.02.24)
「ワーク・ライフ・バランス」カテゴリの記事
- 2019年11月28日(木曜日)大原記念労働科学研究所が2019年 第7回 労働科学研究所セミナー「誰もが生き生きと働ける社会を創る」(講演者・村木厚子氏)を開催(2019.12.06)
- 2019年11月22日(金曜日)令和元年の「いい夫婦の日」に中央大学戦略経営研究科「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」が「第11回成果報告会」を開催 ~テーマは「多様な人材が活躍できる企業経営を目指して」(2019.12.06)
- 令和元年10月28日(月)「第21回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省)(2019.11.05)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省雇用環境・均等局長 小林洋司(2019.01.09)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省労働基準局長 坂口卓(2019.01.07)
「育児・介護休業法」カテゴリの記事
- 令和元年10月28日(月)「第21回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省)(2019.11.05)
- 4月12日「第182回労働政策審議会雇用均等分科会」 議題は最長2年までの育児休業延長の要件など(2017.04.12)
- 雇用保険法の改正法律案要綱は1月上旬にも検討の見通し【雇用保部会】(2016.12.27)
- 労働政策審議会雇用均等分科会・改正育児・介護休業法、改正男女雇用機会均等法の省令案要綱及び告示案要綱等について、「妥当」と答申(2016.06.28)
- 「特集/平成28年 雇用保険法等の一部改正法の解説」~労働基準広報2016年7月1日号のポイント~(2016.06.14)
「年頭所感」カテゴリの記事
- 令和二年 年頭所感 渡辺由美子 子ども家庭局長(2020.01.08)
- 令和二年 年頭所感 宮嵜雅則健康局長(2020.01.08)
- 令和二年 年頭所感 高橋俊之年金局長(2020.01.08)
- 令和二年 年頭所感 定塚由美子人材開発統括官(2020.01.08)
- 令和二年 年頭所感 藤澤勝博雇用環境・均等局長(2020.01.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント