平成26年度「介護労働実態調査」【介護労働安定センター】介護労働者の「家族の介護」について新規に設問 ~所定内賃金(月給)平均 215,077 円、離職率16.6%、家族の介護をしている者は11.1%
事業所における介護労働実態調査及び介護労働者の就業実態と就業意識調査を公表
公益財団法人介護労働安定センターでは、平成 26 年度に実施した「事業所における介護労働実
態調査」、「介護労働者の就業実態と就業意識調査」の結果を次のとおり取りまとめて、8月7日に発表しました。
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【調査結果のポイント】 ( )内は前年度数値。
■事業所における介護労働実態調査■
1 離職率・採用率
1年間[平成 25 年 10 月 1 日から平成 26 年 9 月 30 日]の離職率の状況は、16.5%(16.6%)
であった。また、採用率の状況は全体では 20.6%(21.7%)であった。
2 従業員の過不足
(1)介護サービスに従事する従業員の過不足状況を見ると、不足感(「大いに不足」+
「不足」+「やや不足」)は 59.3%(56.5%)であった。「適当」が 40.2%(43.0%)
であった。
(2)不足している理由については、「採用が困難である」が 72.2%(68.3%)、「事業拡
大をしたいが人材が確保できない」が 19.8%(19.3%)であった。
(3)採用が困難である原因は、「賃金が低い」が 61.3%(55.4%)、「仕事がきつい(身
体的・精神的)」が 49.3%(48.6%)であった。
3 介護サービスを運営する上での問題点
全体では「良質な人材の確保が難しい」が 53.9%(54.0%)、「今の介護報酬では人材
の確保・定着のために十分な賃金を払えない」が 49.8%(46.9%)であった。
4 賃金
労働者の所定内賃金[月給の者]は 215,077 円(212,972 円)であった。
(注) 労働者:事業所管理者(施設長)を除く。
■介護労働者の就業実態と就業意識調査■
5 仕事を選んだ理由
「働きがいのある仕事だと思ったから」が 52.6%(54.0%)であった。
6 労働条件等の不満
「人手が足りない」が 48.3%(45.0%)、「仕事内容のわりに賃金が低い」が 42.3%
(43.6%)、「有給休暇が取りにくい」が 34.9%(34.5%)であった。
7 家族の介護(平成26年度新規設問)
(1)「現在、介護をしている」が 11.1%、「ここ数年のうち、可能性がある」が 31.1%、
「当面ない」が 55.5%であった。
(2)仕事と介護の両立については「両立できる」が 34.2%、「両立できない」が 63.3%
であった。
(3)「両立できる」と回答した方は、「両立できない」と回答した方に比べて「休んだ
時に自分の仕事を代わりに担当できる人がいる」などすべての項目で回答割合が高
かった。
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●詳しはこちら
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