【オススメ書籍】 『職場の安全・健康管理の基本 これだけは押さえたい解説Q&A 60』 社会保険労務士(元・労働基準監督官)北岡大介 著
『職場の安全・健康管理の基本 これだけは押さえたい解説Q&A60』
社会保険労務士(元・労働基準監督官)北岡大介 著
A5判 224頁
定価 本体3,300円+税
発行 株式会社 労務行政
著者は、「人事労務実務のQ&A 5月号」でもおなじみの社会保険労務士であり元・労働基準監督官でもある北岡大介氏。
安全衛生の基本から、ストレス・ハラスメント対策まで、職場の安全・健康管理に関する法的・実務的なポイントをわかりやすく解説している。
特に「労働基準監督署からの指導編」、「民事損害賠償請求編」などは、他の労働安全衛生関係の書籍とは一線を画する、北岡氏ならではの読み応えあるものとなっている。
北岡氏は、一昨年秋に、東日本大震災時に原発事故が発生しなかった女川原子力発電所を見学した。女川原発の安全性が確保された大きな要因として、原発立地の際に、かなり余裕をもった敷地高の設定がなされ、津波の影響を大きく受けなかったことがあった。その理由は明確ではないが、担当者の方からは「津波に対する畏怖の念があったからではないか」との説明を受けたという。
北岡氏は、この「畏怖」という言葉が、労働災害・メンタル不調防止においても等しく重要であるという。労災防止対策が進んでいる事業場では、一様に「労働災害への畏れ」を共有しており、労災防止に向けて張り詰めた緊張感を持ち、継続的な取組みがなされていると指摘する。
そして、「労働安全衛生確保のための対策は、法を守るだけでは保たれない」、「本書はその対策の一部を記したものに過ぎない」が、労災防止に向けた「健全な畏れと的確な対策」の「一助になることを願う」という。
まさに「健全な畏れあるところに、的確な対策あり」ということか。
【目次】
Ⅰ 法令解説――労働安全衛生法の概要
1 労働安全衛生法の概要
2 労働安全衛生法における規制の概要
3 平成26年改正労働安全衛生法の概要
4 安全衛生管理規程
5 安全衛生管理計画
Ⅱ Q&A-8のテーマ・60の留意点
1 労働安全衛生管理体制編
2 労災防止対策編
3 労働基準監督署からの指導編
4 民事損害賠償請求編
5 長時間労働による健康障害防止対策編
6 ハラスメント問題に関する企業対応編
7 健康管理体制編
8 ストレスチェック制度編
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