最優秀賞はキンポーメルテック 【高年齢者雇用開発コンテスト】
毎年10月の高年齢者雇用支援月間に合わせ、「高年齢者雇用開発フォーラム」(厚生労働省と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の共催)が10月6日にイイノホール(東京・千代田区)で開催された。
フォーラムでは「平成26 年度高年齢者雇用開発コンテスト」受賞企業の表彰式が行われ、受賞企業に表彰状などが手渡された。
当日は、台風18号の暴風雨のなか、多くの方がつめかけていた。
厚生労働大臣表彰最優秀賞を受賞したのは、長野県の株式会社キンポーメルテック。
同社では、リーマンショック時の受注減を契機に「熟練技能者の技」を売りに、高度な板金加工と塗装技術を拡大。
40歳代の中堅従業員を高年齢従業員と若手従業員の間に挟んだ2段階構造の技能伝承を実施している。また、平成23 年からは70 歳定年を実施しており、70歳以降も年齡に関係なく勤務延長できる制度も導入している。現在は75歳の従業員も働いているという。
次に、厚生労働大臣表彰優秀賞を受賞したのは、あさひ自動車株式会社(秋田県)と風月株式会社(北海道)の2社。
あさひ自動車では、定年後も事実上年齡の上限なく就労継続できる「生涯現役」を実現。介護タクシー事業や患者等搬送事業など業務の付加価値向上を図るとともに、従業員がこれらに対応できる専門性を獲得できるよう支援を実施している。
65歳の定年後は、一定条件の下、嘱託職員として年齡の上限なく雇用する。現在、77歳の職員が働いている。
風月では、定年制がなく、個人の体力に応じた短日・短時間勤務が可能となっている。高年齢従業員向けの職務や新しい職域として、食材の仕入れや業務の各店舗への配送業務、お好み焼き機材のレンタル業、温泉銭湯関連業務を開拓した。現在、78 歳の従業員が働いている。
厚生労働大臣表彰ではこのほか、特別賞3社が選ばれた。また、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰として、優秀賞6社、部門賞6社、奨励賞55社、努力賞16社が受賞している。
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