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2014年9月11日 (木)

第115回 労働条件分科会 開催される 【労働政策審議会】

改訂成長戦略で示された

「新たな労働時間制度」などの議論が本格化

3

 昨日(9月10日)、午後5時から開催された

 
第115回 労働政策審議会労働条件分科会
 
――では、新たな労働時間制度などについての議論が本格的に始まりました。
 
 

1

 昨日の分科会は、遅い時間の開会にもかかわらず傍聴席はほぼ満席で、

テレビカメラも数台入るなど、注目度がとても高かったようです。

 

2

 昨日の議題は、 

 今後の労働時間法制の在り方について

 (労働時間法制の今後の検討について)

 その他(新たな労働時間制度について)

――でした。

 

 労使双方から、様々な意見や質問が出ていました。

 

【意見・質問・回答の一部】

・ 資料1の4行目に<次期通常国会を目途に所要の法的措置>とあるが、すべての項目について法的措置をするのか

・ 長時間労働抑制策に強制力をともなう規定がない。具体的な監督行政の枠組みをつくることが必要では

・ 生産性の向上は労働者の働き方を変えれば実現できるわけではない

・ マネジメント改革を

・ 長時間労働=過労死 ではないのでは

・ 過労死防止については過労死防止法の協議会で検討すればよいのでは

→ 協議会は大綱をつくるのにとどまるのでは

→ 大綱について意見を聴くものとされている

・ 代替休暇、休日の取扱いも1.(3)の「等」に含まれるか

・ 労働安全衛生法との整合性(労働時間の規制)は、ここでの検討範囲に入るのか

→ 健康確保などの点から、労働時間法制としても検討する必要が

→ 安全衛生部と連携して、この場も検討の場になる

・ 改訂成長戦略の働き方改革の「① 働き過ぎ防止のための取り組み強化」だけ、「次期通常国会」うんぬんの文言がない。法的措置を講じる意欲はあるか

・ ②~④の項目は明らかに法律改正が必要となる

・ 「時間ではく成果で評価される制度」はひとつの選択肢ではないか。選択肢の是非の議論をぜひ

・ (労働生産性など)国際比較のデータを

・ 優秀な人の命を削ることにならないか

・ なぜ「新たな労働時間制度」が必要なのか理解できない。現在でも、優秀な人には短い時間でも高額報酬を与えることはできる。評価制度の問題ではないか。

・ 「新たな労働時間制度」はもっとダイレクトに成果に反映されるような制度に

・ 新しい仕組みを設けないと評価できないのか。

・ いつ働くかによって賃金が異なるのは…

・ 「適正把握指針」は、在社時間をもって賃金を払えといっているわけではない

――など

 

 次回の開催予定は未定ですが、岩村座長は閉会にあたって、「次回は長時間労働抑制策についてご議論いただく」旨、述べていました。

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