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2014年9月18日 (木)

第54回 職業安定分科会雇用対策基本問題部会 【労働政策審議会】

 昨日(9月17日)、午後5時から開催された

第54回 職業安定分科会雇用対策基本問題部会
――では、「若年者雇用対策について」の議論が開始されました。
 
 昨日は、事務局側に厚生労働省職業安定局、職業能力開発局、労働基準局、文部科学省、経済産業省、中小企業庁の担当者が出席していました。
 

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 検討のスケジュール(案)によると、「若年者雇用対策」については、昨日を含めて、6回の開催が予定されています。
(議論のとりまとめは、今年12月頃とされています。)
 
 
 
 まず、若年者雇用対策の検討に当たって、事務局から、
 
少子高齢化、全員参加社会の実現、将来を担う若者の重要性、
改訂成長戦略の若年者雇用対策の関連法案の
次期通常国会への提出を目指すこと
 
――などが説明されました。
 
 そして、
 
・ 「非正規の職員・従業員として初職についた者」の割合が二十数年で約3倍になっていること
 
・ 大卒者の強い大企業信仰がみられること
 
・ 雇用のミスマッチの問題があること
 
・ 学校中退後は正社員化率が著しく低い状況となっていること
 
――などがデータとともに述べられました。
 
 
 
 
 昨日は、フリーディスカッションということで、
各委員からは、様々な意見・質問が出されていました。
 
【意見・質問の一部】
 
・ 資料を男女別に分けてほしい。資料を男女別に分けると、かなり状況がかわってくる。実際は、非正規は女性が圧倒的に多い。しかし雇用の問題となると、男性の問題と認識されがちだ。男性に比べて女性は支援機関にこない。→問題がなかなか解決できない。
 
・ インターシップのドラブルはないか。
 
・ 学校教育では、雇用労働のことを教えているか → 中学の公民に労働に関する規定があるが…
 
・ 情報の出し方に違う力点がある。極力りあるでわかりやすく、工夫する必要がある。ほとんどネットできめていく。
 
・ 職業資格制度がない日本…。
 
・ 3年内離職者、若年離転職者はどこの議論にふくまれるか。
 
・ 新卒者等に中途採用の視点も入れて欲しい。
 
・ 建設、流通、中小企業におけるミスマッチには、精神論ではない解決を。
 
・ 3年離職率を知りたい。
 
・ 出産後つとめ続けている女性を知りたい。
 
・ 募集時の労働条件と実際の労働条件が違うという相談がある。
 
・ ジョブサポーターが100人に1人は多いのか少ないのか。
 → 適正ではないか。
 
・ 都市部はまだいいが、地方は若年者雇用対策がより重要だ。
 
・ 若者に対して過保護ではないか。
 
・ 若者応援企業、くるみん企業の実態がふさわしくないのであれば、取り消して欲しい。
 
・ 若者使い捨て企業の多くには労働組合がないので、公的なサポートを。
 
・ 個人的な整理と、時期ごとの整理を。
 
・ 建設学科、土木学科を卒業しても、ITや金融に行ってしまう。
 
・ 親から怒られたことがない人が職場で怒られて辞めてしまう。家庭の問題ではないか。
 
・ 労使自らが建設業などを魅力ある産業にかえていかなければならない。

・ 学校を中退した人が駆け込む場がない。糸の切れたタコになってしまう。厚生労働省と文部科学省が連携して中退者対策を。

・ 中退の理由は「経済的な理由」が多い。すぐにパート・アルバイトとして働くのは実態としてあるだろう。

・ 働き方と若者雇用対策は切り離して慎重に議論して欲しい。

――など。

 次回は、関係団体からのヒアリング、討議が行われる予定です(10月3日の開催が予定されています)。

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