「キャリア・コンサルタント養成計画」に労使から意見多数 【第81回 職業能力開発分科会】
本日(7月31日)午前10時から開催された
本日の議題は、
2013年度の実績評価及び2014年度の年度目標
職業能力開発の今後の在り方に関する研究会中間とりまとめ
職業能力開発行政改革検討チーム報告
キャリア・コンサルタント養成計画
その他として「中長期的キャリア形成支援措置に係る進捗状況と今後のスケジュール」
――について。
多数の議題があったので、委員からの質問や意見などは、時間いっぱいまで行われました。
本日、特に注目された議題が、の「キャリア・コンサルタント養成計画」。
同計画は、
標準レベルのキャリア・コンサルタント及びキャリア・コンサルティング技能士の累積養成数を、平成36年度末に10万人とすることを数値目標とするもの。
その背景には、キャリア・コンサルタントの養成計画を平成26年度央までに策定する等とした産業競争力会議「雇用・人材分科会」の中間整理(昨年12月26日)等があります。
本日の新聞記事(朝刊)で、
・ 企業の転職相談員拡充(厚生労働省方針)
・ 500人あたり1人の転職相談員を置く
――などと報道されたことに対して、労使双方から、質問や意見が相次ぎました。
キャリア・コンサルタントが「転職相談員」と表記されたことについては、
厚生労働省の見解(和名)を求める意見があり、
事務局からは、日本語に訳すのはなかなか難しいが、
しいて訳すならば『職業能力相談員』ではないか、と説明されました。
【意見・質問の一部】
・ 新聞記事に「転職相談員を拡充する」とあったことは非常に遺憾。リリースが間違っているのか、勝手につけたのか。厚生労働省としてクレームをつけて欲しい。
・ 企業は、転職、雇用の流動化を望んていない。企業内にキャリア・コンサルタントを何人置く、というのは違和感がある。
・ キャリア・コンサルタント10万人分のニーズがあるというのは理解できない。いたずらに数をふやしてどうするのか。
・ 養成数を増やすより、専門性をあげるべき。
・ キャリア・コンサルタントをどう活用するのかわからない。必要性もわからない。
・ まず、数ありきなのか。
・ 企業の管理職が取得するのはいいのでは。
・ 「標準レベルのキャリア・コンサルタント」では、独立した職業となりえない。
・ キャリア・コンサルタントは非正規が4割、正社員3割となっている。
・ 10万人の非正規のキャリア・コンサルタントを養成しても仕方がない。
・ 職業などのアドバイスを行う責任は非常に大きい。
・ 専門検討会とは一体何なのだろう。
・ 財源を雇用保険二事業だけに求めていいのだろうか。
また、の「中長期的キャリア形成支援措置に係る進捗状況と今後のスケジュール」については、
・ 準備が遅れている。 (10月開始の講座について)現在の実数をおしえていただけないくらい少ない。準備を急いで欲しい。
・ ユニバーサルサービス化しないと不公平になる。
・ 財源ありきだと批判されてしまう。
・ 東京の本部の机上でしか講座のチェックができていないのではないか。実際にみにいかないとわからない。
――などの意見がありました。
そして、10月開始講座の現在の実数、文部科学省との連携
――について質問がありました(具体的な回答は次回以降になるかと思われます)。
なお、来年4月以降開始のものを含めると、現在のところ指定講座数は1000件程度となっているとのことです。
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