精神障害者の就職件数が身体障害者の就職件数を初めて上回る【厚生労働省】

ハローワークを通じた障害者の就職件数が４年連続で過去最高を更新
　
厚生労働省は14日､平成25年度の障害者の職業紹介状況をまとめ公表した。
　

ハローワークを通じた障害者の就職件数は、平成24年度の68,321件から大きく伸び、77,883件（対前年度比14.0％増）と４年連続で過去最高を更新。また、就職率も45.9％（同3.7ポイント上昇）と、４年連続で上昇した。さらに、精神障害者の就職件数が大幅に増加し、初めて身体障害者の就職件数を上回った。

　

ポイント
　

○新規求職申込件数は169,522件で、対前年度比7,581件、4.7％の増。また就職件数は77,883件で、同9,562件、14.0％の増。就職件数はいずれの障害種別でも増加しており、特に精神障害者の就職件数が大幅に増加し、身体障害者の就職件数を初めて上回った。
　

〇就職率（就職件数／新規求職申込件数）は45.9％で対前年度比3.7ポイント上昇した。

新規求職申込件数　対前年度(前年度比)

身体障害者66,684件 2,114件減(3.1％減)

知的障害者30,998件 774件増(2.6％増)

精神障害者64,934件 7,581件増(13.2％増)

その他の障害者6,906件 1,340件増(24.1％増)

合計169,522件 7,581件増(4.7％増)
　
就職件数 対前年度(前年度比)
　
身体障害者28,307件 1,734件増(6.5％増)
知的障害者17,649件 1,619件増(10.1％増)
精神障害者29,404 件 5,543件増(23.2％増)
その他の障害者2,523件 666件増(35.9％増)
合計77,883件 9,562件増(14.0％増) 

○産業別でみると、「医療・福祉」(24,393件)、「卸売業・小売業」（10,888件）、「製造業」（10,624件）での就職件数が多くなっている。
　

○解雇者数は1,248人（平成24年度は1,539人）。