2月18日 仕事と復興 シンポジウム&トークイベント開催される② 【国際労働機関(ILO)】
被災地で雇用創出、コミュニティづくりに尽力する4人の方によるスピーチ
働くことが人の尊厳につながる
人は仕事によって輝く!
魅力的な仕事があれば、そこで生きていこうと思える
生きるって支えること、支えるって仕事をすること
昨日(2月18日)、午後1時30分から
Working out of disasters: Job-led recovery after natural disasters
第2部では、被災地での仕事創出、コミュニティづくりなどに尽力している方々が、壇上に立ち、ご自身の実体験をもとに「自然災害から立ち上がるために、必要なことは何か」を話しました。
スピーチは、スピーディに英語に訳されていました。
貴重な実体験の数々に、1時間以上があっという間に過ぎてしまいました。
スピーカーをつとめられたのは、
田中 羊子 氏(日本労働者協同組合連合会 専務理事 東北復興本部 本部長)
君ヶ洞 剛一 氏(有限会社ヤマキイチ商店 専務取締役)
引地 恵 氏(一般社団法人 WATALIS 代表理事)
青木 健一 氏(株式会社 青紀土木 専務取締役、NEXT 釜石 会長)
――の4人の方々です。冒頭に動画での紹介がありました。
田中 羊子 氏(日本労働者協同組合連合会 専務理事 東北復興本部 本部長)は、被災地の人々が協同労働と出会い、わがまちの未来は自分たちで切り拓く覚悟を決めて、自らの人生の再建と地域の再生を重ねて、仕事おこしに立ち上がる姿などを紹介しました。
「自分の存在を認められたい。その一番が仕事をすること。働くことが尊厳につながる」
「まつのではなく、自分たちでつくっていく」
「衰退の地ではなく、挑戦の地」
「泳ぐホタテ」を販売するなど海産物店を営んでいる君ヶ洞 剛一(きみがほら たけいち)氏(有限会社ヤマキイチ商店 専務取締役)は、どんな仕事をするかと言うより、どう取り組むかということが大切であることなどを紹介しました。
「人は仕事によって輝く!」
「天職を一生懸命やることが世の中のためになる」
「どんな仕事も同じ。どう取り組むかが大切」
かつては学芸員であったという 引地 恵 氏(一般社団法人 WATALIS 代表理事)。宮城県南部の亘理町で、地域に受け継がれてきた返戻文化や感謝しあう価値観、「ふぐろ」作りなどの縫製技術を、ものづくりを通じて世界に発信することを目指しています。
「仕事ぶりはその人をあらわす」
「感謝を手仕事に」
「魅力的な仕事があれば、そこで生きていこうと思える」
「ふぐろ」作りをはじめとした手仕事によるものづくりを通して古き良き習わしや、感謝の心をかたちにして、町の復興を願うあらたな仲間とのコミュニティを生み出そうとはじめた活動を紹介。
私達は「インフラの町医者」として、地域の安全・安心を支える縁の下の力持ち企業を目指しますという 青木 健一 氏(株式会社 青紀土木 専務取締役、NEXT 釜石 会長)。
子どもたちや次の世代への「未来責任」を使命とし、少しでも自らの町に勇気と元気を増やすための団体として、「NEXT釜石」(現在60人ほどが参加)を立ち上げました。
「生きるって支える事」
「支えるって仕事をする事」
「(わたしたちには)未来責任がある 震災後の新たな町を自分たちの声で、自分たちの責任で創り、次の世代に渡す使命を果たすべきでは」
「選択肢を増やすこと 選択肢が少なければ子どもたちの大きな可能性を狭めることになる」
4人の方の実体験からのスピーチは、働く場の大切さ、現実を嘆くより自分のやれることを仲間とコツコツと行っていくことの大切さ、それが勇気となり人々を地域を明るくすることにつながる――ことなどを伝えてくれました。会場はあたたかい拍手でいっぱいになり、閉会後には、スピーカーの方と直に話したい参加者の方が列をつくっていました。
| 固定リンク
「イベント」カテゴリの記事
- 2019年11月28日(木曜日)大原記念労働科学研究所が2019年 第7回 労働科学研究所セミナー「誰もが生き生きと働ける社会を創る」(講演者・村木厚子氏)を開催(2019.12.06)
- 2019年11月22日(金曜日)令和元年の「いい夫婦の日」に中央大学戦略経営研究科「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」が「第11回成果報告会」を開催 ~テーマは「多様な人材が活躍できる企業経営を目指して」(2019.12.06)
- 令和元年9月17日(火)認定NPO法人キャリア権推進ネットワークが「第5回キャリア・コロッキアム」を開催(2019.10.04)
- デジタルハリウッド&ビースタイルが来春卒業予定のWebデザイナー「主婦ママクラス」受講生に「働き方を考える 主婦ママ卒展説明会」を共同開催【2017年12月8日】(2017.12.21)
- 認定NPO法人キャリア権推進ネットワークが「ワールドカフェ2017」を開催 株式会社ビースタイルの『踊る広報』こと柴田菜々子氏に学ぶ 週3日勤務など柔軟な働き方の秘訣とは(2017年10月2日) (2017.10.31)
「お知らせ」カテゴリの記事
- 厚労省・第1回「労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会」を開催 IT化等による新しい事業モデル・サービスに対応した制度の在り方などを検討【令和3年1月6日】(2021.01.07)
- 令和三年 年頭所感 【田村憲久厚生労働大臣】(2021.01.05)
- 『労働基準広報』2020年12月1日号の特集は「政府のテレワーク関係『令和3年度予算概算要求』」(2020.11.25)
- 令和二年 年頭所感 渡辺由美子 子ども家庭局長(2020.01.08)
- 令和二年 年頭所感 宮嵜雅則健康局長(2020.01.08)
「次世代育成」カテゴリの記事
- 令和元年10月16日(水)「第15回 過労死等防止対策推進協議会」開催される(厚生労働省)(2019.10.17)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省雇用環境・均等局長 小林洋司(2019.01.09)
- 4月12日「第182回労働政策審議会雇用均等分科会」 議題は最長2年までの育児休業延長の要件など(2017.04.12)
- 最優秀賞はディスコ、SCSK、河合電器製作所 第1回「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」表彰式開催(厚生労働省・2017年3月10日)(2017.03.13)
- 【平成29年 年頭所感】 塩崎恭久厚生労働大臣(2017.01.18)
「働き方」カテゴリの記事
- 厚労省・第1回「労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会」を開催 IT化等による新しい事業モデル・サービスに対応した制度の在り方などを検討【令和3年1月6日】(2021.01.07)
- 『労働基準広報』2020年12月1日号の特集は「政府のテレワーク関係『令和3年度予算概算要求』」(2020.11.25)
- 令和元年12月13日「第136回 労働政策審議会 職業安定分科会雇用保険部会」開催される(厚生労働省) 自己都合離職者の給付制限期間の短縮、マルチジョブホルダーへの適用など多岐にわたる改正項目が示される (2019.12.13)
- 2019年11月28日(木曜日)大原記念労働科学研究所が2019年 第7回 労働科学研究所セミナー「誰もが生き生きと働ける社会を創る」(講演者・村木厚子氏)を開催(2019.12.06)
- 2019年11月22日(金曜日)令和元年の「いい夫婦の日」に中央大学戦略経営研究科「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」が「第11回成果報告会」を開催 ~テーマは「多様な人材が活躍できる企業経営を目指して」(2019.12.06)
「職業訓練」カテゴリの記事
- 令和元年10月31日(木)「第2回 今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」開催される(厚生労働省)(2019.11.01)
- 令和元年10月3日(木)「第1回 今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」開催される(厚生労働省) (2019.10.03)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省人材開発統括官 吉本明子(2019.01.09)
- 平成28年度「技能検定」の実施状況まとめ ~新たに30万3544人(うちファイナンシャル・プランニング13万6035人)が「技能士」に~(2017.07.10)
- 「第11回若年者ものづくり競技大会」が開幕します~栃木県・沖縄県を会場に開催、14職種359名が参加~(2016.07.08)
「能力開発」カテゴリの記事
- 厚労省・第1回「労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会」を開催 IT化等による新しい事業モデル・サービスに対応した制度の在り方などを検討【令和3年1月6日】(2021.01.07)
- 令和元年12月2日(月)認定NPO法人キャリア権推進ネットワークが「社会人の学び直し」をテーマに「第6回キャリア・コロッキアム」を開催(2019.12.03)
- 令和元年10月31日(木)「第2回 今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」開催される(厚生労働省)(2019.11.01)
- 令和元年10月3日(木)「第1回 今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」開催される(厚生労働省) (2019.10.03)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省人材開発統括官 吉本明子(2019.01.09)
「震災」カテゴリの記事
- 「肝がんと放射線被ばくに関する医学的知見」 報告書の概要(厚生労働省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」)(2017.12.14)
- 厚生労働省・平成28年熊本地震の発生に伴い「地域雇用開発奨励金」の特例措置(2016.10.19)
- さくらざわ博文 氏 が「震災罹災者支援ページ」を作成(2016.04.27)
- 「被災3県の雇用について~震災後5年を振り返って~」を公表【厚生労働省・職業安定局】雇用状況の推移や雇用対策の実績などを掲載(全35ページ)(2016.04.07)
- 「特集/ケースで見る最近の年次有給休暇トラブルへの対応~勤務日数少ないアルバイトであっても年次有給休暇は取得できる」「人事大事の時代<事例編>(19)社員の活力増進を目指す「健康経営」を掲げる 残業削減など「働き方改革」が大きく前進~SCSK株式会社~」~労働基準広報2015年10月11日号の内容~(2015.10.08)
「ワーク・ライフ・バランス」カテゴリの記事
- 2019年11月28日(木曜日)大原記念労働科学研究所が2019年 第7回 労働科学研究所セミナー「誰もが生き生きと働ける社会を創る」(講演者・村木厚子氏)を開催(2019.12.06)
- 2019年11月22日(金曜日)令和元年の「いい夫婦の日」に中央大学戦略経営研究科「ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクト」が「第11回成果報告会」を開催 ~テーマは「多様な人材が活躍できる企業経営を目指して」(2019.12.06)
- 令和元年10月28日(月)「第21回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省)(2019.11.05)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省雇用環境・均等局長 小林洋司(2019.01.09)
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省労働基準局長 坂口卓(2019.01.07)
「雇用問題」カテゴリの記事
- 厚労省・第1回「労働市場における雇用仲介の在り方に関する研究会」を開催 IT化等による新しい事業モデル・サービスに対応した制度の在り方などを検討【令和3年1月6日】(2021.01.07)
- 令和元年12月13日「第136回 労働政策審議会 職業安定分科会雇用保険部会」開催される(厚生労働省) 自己都合離職者の給付制限期間の短縮、マルチジョブホルダーへの適用など多岐にわたる改正項目が示される (2019.12.13)
- 令和元年10月29日(火)「第133回労働政策審議会職業安定分科会雇用保険部会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省) (2019.11.11)
- 令和元年10月28日(月)「第21回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会(ペーパーレス)」開催される(厚生労働省)(2019.11.05)
- 令和元年10月31日(木)「第2回 今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」開催される(厚生労働省)(2019.11.01)
「海外&外国」カテゴリの記事
- 【2019年 年頭所感】 厚生労働省人材開発統括官 吉本明子(2019.01.09)
- 台湾が日本を新薬簡略審査制度の対象に追加しました~日本の医薬品の輸出促進や台湾の保健医療への貢献に期待~(2016.08.03)
- 厚生労働省・海外で気を付ける感染症情報をホームページで提供(2016.07.04)
- 第8回「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために」懇談会 「子育てと仕事の両立 現状と未来」 中野円佳氏(女性活用ジャーナリスト/研究者)がプレゼンテーション 次回(5月24日)から「目次案」の検討を行う(2016.05.12)
- 【本日発行!オススメ新刊書籍】「迷ったら使う!マイナンバー実践ガイドQ&A」~図解・ガイドライン等からみる運用上の留意点~【弁護士・弁理士 野中武 著/労働調査会 発行】「あると心強い一冊」です(A5判 全304ページ 定価2500円+税)(2016.02.15)
「建設業」カテゴリの記事
- 令和元年10月16日(水)「第15回 過労死等防止対策推進協議会」開催される(厚生労働省)(2019.10.17)
- 「職場の熱中症予防対策は万全ですか?」(厚生労働省)と「熱中症予防情報サイト」(環境省)(2016.05.31)
- 第63回労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会開催される。政令・省令案要綱は「妥当」時間外労働上限設定コース(仮称)の新設、雇用労働センター設置経費、外国人技能実習機構の新設などについての質問寄せられる(2015.12.09)
- 「特集/ストレスチェック制度の詳解・後編 ~ストレスチェック結果の評価&面接指導の実施編~」「労働判例解説/フジスター事件(平成26年7月18日 東京地裁判決)」~労働基準広報2015年7月11日号の内容~(2015.06.30)
- 建設人材確保育成に向けて、国土交通省・厚生労働省が連携 ~「建設業の人材確保・育成策」のとりまとめ~(2015.04.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント