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2013年10月 8日 (火)

給付水準の引き上げ、雇用保険料の引き下げの検討を先にとの意見が多数 【第92回 雇用保険部会】

 本日、午前10時から、

第92回 労働政策審議会職業安定分科会 雇用保険部会
――が開催されました。

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 本日のテーマは、

 について

 学び直しの支援措置について

――でした。

 「基本手当の水準及び平成25年度末までの暫定措置」については、

・ 暫定措置をやめたらどのくらいの影響があるのか数値的な検証が必要

・ 特定理由離職者などの暫定措置を恒久化すべき

・ 全体のバランスをみる必要がある

・ 求職者支援制度の十分な検証をする時間があるのか

・ 被保険者の拡大まで議論する時間はない

・ 給付期間が長くなると求職期間が長くなる傾向にあることを踏まえなければならない

・ 基本スタンスがどうなのかハッキリしないとならない

・ まず給付水準の引き上げ、生活安定機能の充実を

・ 1週20時間の被保険者基準を15時間に引き下げるのはどうか

・ 自発的かどうかで水準に差をつけるのはいかがなものか

・ 安易な循環給付をふせぐ必要がある

・ 基本手当の給付水準、給付の在り方についてもう一度議論を

・ ブラック企業や組織的パワハラで辞めても一律90日の給付日数でいいのか

・ 自己都合だと119ヵ月かけても一律30日しか給付期間がない

――などの意見がありました。

 「学び直しの支援措置」については、

・ 求職者支援制度では資格取得のコースなどが対象となりうるのか

・ 必要性をどう具現化していくべきか

・ 雇用保険の枠組みで使えるもの、保険原理の中でできることの提示を

・ 「学び直し」の意味するところは何なのか?

・ 誰でにも学び直しを提案するのか

・ チャンスがなかった、経済的余裕がなかったという人が多いと思うが、中長期的な~に入っているのか

・ 雇用保険が担うのは、いったいなんなのか。共通認識をもつ必要がある

・ 使用者側は雇用保険料自体を下げてくれというのが大前提。雇用保険料の使い道は失業等給付に限定して欲しい。社会全体として学び直しは必要とは思うが、どの財源をもっていくのか

・ 納得感がない。「学び直し」は、政府の方針からきたが、もとがどっから出てきたのかよくわからない。政府から「雇用保険でやれ」といわれたから、雇用保険を使うのは納得感がない。

・ 積立金があるなら、まず、保険料の引き下げ、給付の引き上げを考えるべき

・ 財源問題をきっちりしていかないと、次に進めない

・ たたき台として「教育訓練給付の拡充」という資料が出されているが、いつの間にそれが決まったのか? 国庫負担がないのに、急にこういった資料をまぜてくるやり方は、丁寧さを欠く

・ 財源の話がないのは「やる気がない」と思われる

(一般財源から引っ張ってくる気概はないのか)

・ 財源は大きな論点

・ 大学院にいくと、2年で費用の6割、例だと120万円位も出すというのは、一番給付額が高い人が自己都合でやめても基本手当は、70万円ほどしか受けられないのに、バランスを欠くのではないか。納得性を欠いている

・ 若年離職者と言う言葉に45歳までの年長フリーターを含めるのはどうかと

・ 学び直しの目的と内容がうまくマッチしているのか。案だと大卒の資格をもっている人向きの内容が多い。ねらいとするフリーター層との差があるのを感じる

・ 対象が一部の方に限られていないか

・ もう少し実践的な訓練が必要ではないか

・ 高度人材をつくるのが、雇用保険部会の役目なのか? それは違うのではないか?

・ いままで留学や大学院に通わせていた企業は、「雇用保険を使おう」ということになるのではないか。モラルの問題も出てくる

・ 誰のため、何のためにやるんだ

・ 政策目標をハッキリしてほしい。

・ 政府の閣議決定でぽっとわいたのか

・ 教育訓練給付との整合性をどうとるのか

・ 目的・対象層をどう考えるのか

・ 閣議決定から指示がきていると思うが、よりブラッシュアップした案を示して欲しい

――など、制度の根本的な目的、財源などに対する意見が多くありました。

 次回の開催日時は、未定です。

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