マザーズハローワークの拡充や「カムバック支援サイト」の創設などに150億円!~厚生労働省 平成26年度予算概算要求の内容⑤~
ポジティブ・アクションに取り組む企業への助成措置を拡充
厚生労働省の平成26年度予算概算要求の中から、今回は「女性の活躍推進」の内容を紹介します。
概算要求では、「女性の活躍推進 」として281億円(25年度175億円)を計上しています。
具体的な施策では、「女性のライフステージに対応した活躍支援」に150億円(95億円)を計上しました。
トライアル雇用制度の活用やマザーズハローワークの充実を図るとともに、託児付き再就職支援セミナ-、ブランクのある女性の再就職支援の相談・情報提供を行う「カムバック支援サイト(仮称)」の創設や再就職後のステップアップ雇用管理モデルの普及促進など、育児により一定期間にわたり仕事から離れていた労働者が職場復帰への不安を解消できるよう再就職に向けた総合的な支援を行うとしています。
~厚生労働省 平成26年度予算概算要求の内容⑤~
女性の活躍推進 281億円(25年度175億円)
企業におけるポジティブ・アクション(女性の活躍促進)の取組促進など9.5億円(6.3億円)
①ポジティブ・アクションの推進【一部新規】 9.1億円(6.2億円)
ポジティブ・アクションに取り組む企業を支援するため助成措置を拡充するとともに、個別企業に対する直接的な働きかけや、女性の活躍状況の開示を促進する。
また、女性の活躍促進に取り組む企業等への表彰の充実や、女性が子どもを産み育てながら、管理職として登用され、活躍できる企業を増やすため、先進的な事例の収集・情報提供及び企業に対する支援策を講じる。
②メンター制度及びロールモデルの普及促進【一部新規】 34百万円(17百万円)
メンター(※1)やロールモデル(※2)の普及を図るため、中小企業の女性労働者がネットワークを作り、相互研さんや研修等を実施する仕組みづくりを支援するとともに、参加者同士の交流会や意見交換会の実施などによる定着支援や好事例集の作成を行う。
※1 メンター:後輩から相談を受け、問題解決に向けサポートする人物
※2 ロールモデル:豊富な職業経験を持ち、模範となる人物
女性のライフステージに対応した活躍支援【一部新規】150億円(95億円)
トライアル雇用制度の活用やマザーズハローワークの充実を図るとともに、託児付き再就職支援セミナ-、ブランクのある女性の再就職支援の相談・情報提供を行う「カムバック支援サイト(仮称)」の創設や再就職後のステップアップ雇用管理モデルの普及促進など、育児により一定期間にわたり仕事から離れていた労働者が職場復帰への不安を解消できるよう再就職に向けた総合的な支援を行う。
男女が共に仕事と子育てなどを両立できる環境の整備 122億円(74億円)
①育児休業を取得しやすい環境の整備【一部新規】 20億円(16百万円)
育児休業取得後の円滑な復職支援のため、中小企業の労働者個々人のニーズに応じた「育休復帰支援プラン(仮称)」の策定・利用支援等を行う。また、イクメンプロジェクトの拡充等により、男性の育児休業取得促進のための環境整備を行う。
また、育児休業中や復職後の能力アップに取り組む企業への助成制度を創設する。
②仕事と子育ての両立支援 93億円(73億円)
仕事と子育ての両立を実現するため、育児・介護休業法の周知徹底を図るとともに、事業所内保育施設設置・運営等支援の拡充を図り、事業主に対する助成制度を充実する。
③仕事と介護の両立支援【一部新規】 68百万円(30百万円)
介護を行っている労働者の継続就業を促進するため、実証事業を行うことにより、企業及び労働者の具体的課題を把握し、対応策を検討するとともに、シンポジウムの開催等を行う。
④テレワークの普及・促進【一部新規】 8.3億円(67百万円)
仕事と子育て等の両立が可能となる適正な労働条件下でのテレワークの普及・促進のため、適切な人事評価等が可能となる新たなテレワークモデルを確立するための実証事業の実施、子育て・介護のためのテレワーク活用の好事例集の作成・周知、テレワーク導入企業に対する労務管理に関する専門家の派遣、テレワークの導入経費に係る支援を行う。
在宅就業については、適正な契約条件で、安心して在宅就業に従事することができるよう、在宅就業者や発注者等を対象としたセミナーの開催、相談対応等の支援事業を実施する。
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