17番目の社会保障協定 【日・ハンガリー社会保障協定を署名】
厚生労働省年金局国際年金課の発表によると、
8月23日、日本とのハンガリーとの間で「社会保障協定」の署名が行われたとのことです。
社会保障協定のねらいは、国際的な人材交流の活発化に伴う年金等問題の解決
――にあるとされています。
具体的な、発表内容は、次のとおりです。
8月23日、ブダペスト(ハンガリー)において, 岸田文雄外務大臣 とマルトニ・ヤーノシュ・ハンガリー外務大臣( H.E. Dr. János MARTONYI, Minister of Foreign Affairs )との間で、「社会保障に関する日本国とハンガリーとの間の協定」(日・ハンガリー社会保障協定)の署名が行われました。
現在、日本の企業等からハンガリー に一時的に派遣される被用者等(企業駐在員など)は、原則として日・ハンガリー両国の年金制度及び医療保険制度へ加入することとなるため,社会保険料の二重払いの問題が生じています。
「日・ハンガリー社会保障協定」は、この問題を解決することを目的としています。この協定が効力を生ずれば、5年以内の期間を予定して派遣される被用者等は、原則として、派遣元国の年金制度及び医療保険制度にのみ加入することとなります(5年を超える場合は原則として派遣先国の制度のみに加入)。
また、両国での保険期間を通算してそれぞれの国における年金の受給権を確立できることとなります。
今後、この協定の締結により、企業及び駐在員等の負担が軽減されることから、日・ハンガリー両国の経済交流及び人的交流が一層促進されることが期待されます。
今後、この協定の締結については、内閣として国会に承認を求めることを予定しています。(手続は外務省が行います。)
(参考)
1.本協定は,我が国が署名する17番目の社会保障協定。これまで,16か国(独,英,韓,米,ベルギー,仏,加,豪,オランダ,チェコ,スペイン,イタリア,アイルランド,ブラジル,スイス,インド)との間で署名。
2.ハンガリーの在留邦人数は1,294名(平成23年10月1日現在)。
3.我が国が本協定を締結するためには,国会の承認を得る必要がある。
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