若者の「使い捨て」が疑われる企業等への取組を強化 【厚生労働省のブラック企業対策】
本日、厚生労働大臣によるいわゆる「ブラック企業」に関する発言がありました。
長時間労働の抑制に向けて、集中的な取組を行います。
相談にしっかり対応します。
職場のパワーハラスメントの予防・解決を推進します。
――の3点を取組の柱として、具体的な対策を行っていくとのことです。
【参考】
田村大臣閣議後記者会見概要(抄)
(H25.8.8(木)9:58 ~ 10:27 省内会見室)【広報室】
《閣議等について》
(大臣)
おはようございます。それでは冒頭ですね、今日は3点、私の方から御報告をさせていただきたいというふうに思います。
まず1点は若者の「使い捨て」が疑われる企業、ブラック企業とかいろいろいわれておりますけれども、これの取組の強化についてでございまして、若者の「使い捨て」が疑われる企業ということで社会において今大きな問題となっております。一つは日本再興戦略においても、我々も若者の活躍推進というものを挙げておりまして、そういう意味ではやはりこのような問題が大きくなっていくのを見ておるわけにはいかないということでございまして、相談体制、それから情報の発信、監督指導、こういうものをしっかりと強化をしてまいりたいということでございまして、9月を「過重労働重点監督月間」といたしまして、若者の「使い捨て」等々が疑われる企業を集中的に監督指導等をしてまいりたいというふうに思っております。その上で9月1日に全国一斉に電話相談を実施いたしまして、このような問題がある場合に御連絡をいただいて、問題等々の所在をしっかりと我々として認識をしていきたいと思っておりますし、対応をしてまいりたいというふうに思っております。併せてですね、パワーハラスメント、パワハラ、これも大きな問題でございますので、この予防、解決の推進を進めていくわけでありまして、これも周知徹底をやっていきたいと思っております。後ほど事務方の方から詳しい内容の御説明をさせていただきたいというふうに思いますのでよろしくお願いいたします。
続きまして、カネボウの白斑の化粧品の問題が大変大きくなっておりますけれども、ロドデノールという成分以外を配合した医薬部外品の化粧品でありますけれども、これに関しては今のところ副作用の報告は各企業から来ていないわけでありますけれども、ただ7月4日以降ですね、消費生活センターの方にこの白斑が生じたのではないかというような、他の製品にでもですよ、そのような相談が来ておるということでございますので、そこで他社に関しましてもこの医薬部外品と化粧品、こういうものに対しまして白斑などの問題がないかどうか、これを自主点検をしていただきたいということで指導をしていくことにいたしましたので御報告をいたしたいと思います。
それから例のディオバンの件でありますけれども、先週2日に高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会を開催するということで開催日時をお伝えしましたけれども、委員に関しまして後日発表するということでございました。今般必要な事務手続きが終わりましたので、皆さんのお手元に各委員の名簿が配布をされていると思いますので、御報告に代えさせていただきたいと思います。
私の方からは以上3点でございます。それでは何かございませば。
《質疑》
(記者)
最低賃金に関してですが14円引上げということになりましたけれども、受け止めをまず最初に教えてください。
(大臣)
14円というのは引上げ幅としては大きな引上げ幅だというふうに認識いたしております。生活保護との逆転がまだ北海道が残っておるということでありますが、逆転現象が一つだけになったというのは大きな前進であろうというふうに思いますので、引き続き最低賃金が引き上げられるような経済環境を我々が作っていかなきゃならんというふうに思っております。中小零細の企業の皆様方にとってみれば逆にコストアップになるわけでありますから、そのコストをちゃんと乗せられるような経済状況を作っていかなきゃいけないということでございますので、その点も内閣を上げてしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
(以下略)
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