「資本回収係数」と「年金現価係数」 【ライフプランニングと6つの係数 その1】
ライフプランニングの心強い味方!
福利運用のシミュレーションが簡単に
「資本回収係数」を使うと「現在の元本を福利運用しながら、○年間で取り崩したら毎年いくら受け取ることができるか」
「年金現価係数」を使うと「○年間にわたり福利運用しながら、毎年一定金額を受け取るには、現在いくらあればよいか」
―――がわかる。
ここでは、労働者や退職者のライフプランニングと資金計画に欠かせないという6つの「係数」について、紹介します。
1回目は、「資本回収係数」と「年金現価係数」についてです(全3回予定)。
例えば、1500万円の退職金を年利1%で福利運用しながら10年間で取り崩していくとする場合、「資本回収係数」を使用すると1年当たりの受け取れる金額が求められます。
1500万円×0.10558(資本回収係数 10年・年利1%)
=158万3700円
―――となります。
次に
年利1%で福利運用して、毎年158万3700円の年金を10年間受け取る 場合、「年金現価係数」を使用すると元本がいくら必要かを求められます。
158万3700円×9.471(年金現価係数 10年・年利1%)
=1499万9222.7円
―――となります。
このように、「資本回収係数」と「年金現価係数」は対(逆数)になる関係です(早見表の数値からの算出なので、ぴったり同じ金額になるわけではありません)。
「資本回収係数」は、退職金の取り崩し以外に、個人年金の受取額、住宅ローン返済額の算出などにも利用できます(羨ましいお話ですが、宝くじ(宝くじの当せん金は一時所得ですが、特別法により非課税とされています)が当たった方が毎年一定額を取り崩すケースにも利用できるようです)。
「年金現価係数」は、年金原資の算出などに利用できます。
どちらも「年金」にとても関係が深い係数といえるでしょう。
福利運用をシミュレーションするとき、原則どおりに計算すると、複雑な計算式となることから、各種の係数をまとめた「係数表」を利用するこが、とても便利です。
利率が低い場合は、単純に年数で乗除するケースとそれほど大きな違いはありませんが、利率が大きくなるほど、その便利さが感じられるようです。
早見表は、「資本回収係数」「早見表」「年金現価係数」で検索すると閲覧できます。
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