非正規労働者30歳代男性の未婚率は75%で正規の2.5倍
「平成22年・社会保障を支える世代に関する意識等調査報告書」
厚生労働省は30日、「平成22年・社会保障を支える世代に関する意識等調査報告書」を公表した。
報告書によると、婚姻の状況をみると、男性の未婚者の割合は、20 歳代78.9%、30 歳代38.3%、40 歳代19.8%、50~64 歳8.7%となっている。女性の未婚者の割合は、20 歳代76.5%、30 歳代23.9%、40 歳代11.1%、50~64歳4.7%となった。
就業状況別に婚姻の状況をみると、男性は正規就業者の方が未婚の割合が低く、女性は逆に正規就業者の方が未婚の割合が高くなっている。
特に30 歳代は男性の正規就業者の未婚割合が30.7%であるのに対して、非正規就業者は75.6%となっており、2.5倍もの差があることが明らかになった。
一方、30歳代女性は正規就業者の未婚割合が46.5%であるのに対して、非正規就業者は22.4%となっている。
育児のための制度利用状況については、就学前の子どもがいる、就業している母の育児のための制度(労働基準法で規定されている産前産後休業や育児時間は含まない)の利用状況は、利用者の多い「育児休業制度」では、正規就業者は70.9%であるのに対し、非正規就業者は20.4%にとどまっている。
また、「いずれも利用したことがない」は、正規就業者は22.8%であるのに対し、非正規就業者は65.6%に達している。
いずれも利用したことがないと答えた者に、制度を利用したことがない理由について聞いたところ、正規就業者は、「職場環境が取得しにくい状況にあるため」が38.9%で最も多く、非正規就業者は、「保育所等の施設を利用できるから」が34.4%で最も多くなっている。
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