平成23年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」&職場のパワーハラスメント「これってパワハラ?」
昨日は、厚生労働省の報道発表が相次ぎました。
ここでは、そのなかから
平成23年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」
&
職場のパワーハラスメントの予防・解決に向け周知・広報資料
――について紹介いたします。
まず、平成23年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ
ですが、そのポイントは、次のとおりとなっています。
【ポイント】
1 「過労死」など、脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
(1) 労災補償の「請求件数」は898件で、前年度比96件の増。2年連続で増加した。
※ 東日本大震災関連の件数17件含む。
(2) 労災補償の「支給決定件数」は310件(同25件の増)で、4年ぶりに増加に転じた。
※ 東日本大震災関連の件数12件含む。
※ 支給決定に要する平均期間は、6.3か月で前年度と同様だった。
2 精神障害に関する事案の労災補償状況
(1) 労災補償の「請求件数」は1,272件で、前年度比91件の増。3年連続で過去最高。
(2) 労災補償の「支給決定件数」は325件(同17件の増)で、過去最高。
※ 東日本大震災関連の件数20件含む。
※ 支給決定に要する平均期間は8.5か月で前年度から0.1か月早くなった。
(新認定基準の策定の前後で比べると、策定前が8.6か月に対して、策定後は8.3か月となった。)
次に職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた取り組みを呼びかける周知・広報資料(ポスター、リーフレット、パンフレット)が作成されたことについてです。
この周知・広報資料は、今年の3月15日に「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」(座長:堀田力 さわやか福祉財団理事長)が公表した「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言」の内容を分かりやすく紹介し、この問題の予防・解決に取り組む社会的気運を醸成するための周知・広報ツールとして作成したものとのことです。
タイトルはずばり「これってパワハラ?」です。
パワハラへの気づきをうながすものでしょうか。
(「おれってパワハラ?」と読んでしまう方もいらっしゃるかもしれませんね)
ここでは、ポスターの縮小版を掲載しています。パンフレットも分かりやすくてオススメです!(詳しくは、各リンク先サイトを御覧ください。)
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