小売業の労働災害防止でパンフを作成
厚生労働省はこのほど、同省の委託で作成した、
「小売業における労働災害防止のポイント~安全で安心な職場をつくるために~」
(以下、「ポイント」)
を公表した。
小売業における年間の労働災害(休業4日以上)の件数は、
2010年に約1万2千件に達し、全産業の約1割に当たる。
近年は、横ばいもしくは増加傾向が続いたことから、
「小売業での労働災害を減らすことは、日本全体の働く人々の安全水準のみならず、企業の価値を高めることにもつながります」(ポイント「はじめに」より)
と、このポイントの作成意義を明記している。
小売業の労働災害の特徴は、「転倒」災害が最も多く全体の3割を占める。そのほか、「動作の反動(腰痛など)」「交通事故」「墜落・転落」が各1割という内訳だ。
そのため、ポイントでは、
① 店舗の労働災害防止活動の基礎づくり
② 店舗の労働災害防止活動の継続的な向上・改善の実施
に力点を置き、これを効果的に実施するために、
「安全管理の体制づくり」や4Sなどの「労働災害防止活動の推進」を紹介している。
ポイントは以下のように構成されている。
Ⅰ 安全衛生管理の基本
1.安全衛生管理の必要性
2.労働災害がもたらす企業ダメージ
3.労働災害防止活動と作業改善の相乗効果
Ⅱ 小売業における労働災害
1.小売業における労働災害の現状
2.小売業における労働災害の特徴
Ⅲ 小売業における労働災害防止活動のポイント
Ⅳ 小売業における安全管理の体制づくり
1.法令で定められた小売業における安全衛生管理体制
2.店舗における安全衛生活動の計画的な推進
3.本部による全社横断的な労働災害防止活動の推進・支援
Ⅴ 小売業における労働災害防止活動の推進
1.4S活動の実施
2.リスクアセスメントの実施
3.従業員の労働災害防止意識の醸成など
4.見える化の推進(個別の労働災害防止活動)
(参考)個別の労働災害防止策の例(イラスト)
詳細は、こちらからご覧ください。
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