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2012年5月29日 (火)

小売業の労働災害防止でパンフを作成

厚生労働省はこのほど、同省の委託で作成した、

「小売業における労働災害防止のポイント~安全で安心な職場をつくるために~」
(以下、「ポイント」)

を公表した。


小売業における年間の労働災害(休業4日以上)の件数は、

2010年に約1万2千件に達し、全産業の約1割に当たる。

近年は、横ばいもしくは増加傾向が続いたことから、

「小売業での労働災害を減らすことは、日本全体の働く人々の安全水準のみならず、企業の価値を高めることにもつながります」(ポイント「はじめに」より)

と、このポイントの作成意義を明記している。

小売業の労働災害の特徴は、「転倒」災害が最も多く全体の3割を占める。そのほか、「動作の反動(腰痛など)」「交通事故」「墜落・転落」が各1割という内訳だ。

そのため、ポイントでは、

① 店舗の労働災害防止活動の基礎づくり
② 店舗の労働災害防止活動の継続的な向上・改善の実施


に力点を置き、これを効果的に実施するために、
「安全管理の体制づくり」や4Sなどの「労働災害防止活動の推進」を紹介している。

ポイントは以下のように構成されている。

Ⅰ 安全衛生管理の基本
 1.安全衛生管理の必要性
 2.労働災害がもたらす企業ダメージ
 3.労働災害防止活動と作業改善の相乗効果

Ⅱ 小売業における労働災害
 1.小売業における労働災害の現状
 2.小売業における労働災害の特徴

Ⅲ 小売業における労働災害防止活動のポイント

Ⅳ 小売業における安全管理の体制づくり
 1.法令で定められた小売業における安全衛生管理体制
  2.店舗における安全衛生活動の計画的な推進
 3.本部による全社横断的な労働災害防止活動の推進・支援

Ⅴ 小売業における労働災害防止活動の推進
 1.4S活動の実施
 2.リスクアセスメントの実施
 3.従業員の労働災害防止意識の醸成など
 4.見える化の推進(個別の労働災害防止活動)

(参考)個別の労働災害防止策の例(イラスト)

詳細は、こちらからご覧ください。

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