« 介護労働環境向上奨励金のご紹介 | トップページ | 労働基準広報2012年5月11日付号の予告 »

2012年4月16日 (月)

労働基準法違反容疑で「のぞき部屋」を摘発 ③

本日は、

 「女子高生のぞき部屋を一斉摘発」、
 「労働基準法違反 「女子高生見学クラブ」 を摘発 警視庁」
 「現役女子高生か学生証を確認し採用」

――などのニュースで話題となった労働基準法(危険有害業務への就業制限)違反
とはどういうものかについての3回目(最終回)。


 労働基準法の危険有害業務への就業制限の対象となる「特殊の遊興的接客業における業務」について
は、2つの解釈例規があり、


【特殊の遊興的接客業における業務】
(昭22・11・11 発婦2号、昭63・3・14 基発150号)

【特殊の遊興的接客業務の範囲】
(昭24・6・7 基収1594号、昭63・3・14 基発150号)

――上記にいう「業務」とは、ただの接客業ではないようだというところまでみてきた。


 そこで、今回は、この点について、さらにみていく。

 労働基準法を厚生労働省労働基準局が分かりやすく逐条解説している
 「労働基準法(下)」(厚生労働省労働基準局編)―労働法コンメンタール3― を参照すると


 「最近、社会風俗の変化等に伴い「特殊の遊興的接客業」に該当するかどうかが問題となるような事例が増加する傾向にあるが、昭和50年代に流行したいわゆるノーパン喫茶については、喫茶店は労働基準法上は一般的には「飲食店」に該当するものであるが、ノーパン喫茶であって、ウエイトレスの服装、サービスなどにより個々の客に対する「積極的なもてなし」といい得る行為を行うことを営業の主体とするものは、「接客業」に該当し、また、ノーパン喫茶は、一般的に、客に性的な慰安歓楽を与えることを1つの目的とするものであることから「特殊の遊興的」なものであると解されるので、「特殊の遊興的接客業」に該当する。

 なお、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律にいう「客の接待」の意味について、「客の接待をするとは、社会的儀礼といわれる客の接待と意味合いが異なり、営業の対象としての客に対し、その慰安歓楽を求める気持を迎えて、客の気持に沿うべく積極的にこれをもてなす行為を指称している。」(大阪高裁判決 昭45年(う)第1219号 風俗営業等取締法違反被告事件 昭46・3・10)とする裁判例がある。


――とある。

キーワードは、「客に性的な慰安歓楽を与えることを1つの目的とするもの」であろう。
 「これはどう見ても、普通の接客業じゃないよ!」と良識ある大人ならその線引きは自ずと分るということだろうか。しかし、そうなると、けっこう過激なコスチュームのウェイトレスがいるという「ガールズバー」などは?と思う方もいるだろう。

すると、4月12日には、大阪で、女子高生に水着を着させ男性客を接待をさせた疑いで、ガールズバー経営者らが逮捕されたというニュースがあったが、こちらの容疑は、風俗営業の許可を得ずに営業したこと。つまり、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風営法)の違反(無許可営業)とのこと。
 風営法といえば、本家(?)の法律。このようなケースは、許可を取っていたらどうなのだろう? そもそも許可を取れるのだろうか? と疑問はつきない。

 

|

« 介護労働環境向上奨励金のご紹介 | トップページ | 労働基準広報2012年5月11日付号の予告 »

事件」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 労働基準法違反容疑で「のぞき部屋」を摘発 ③:

« 介護労働環境向上奨励金のご紹介 | トップページ | 労働基準広報2012年5月11日付号の予告 »